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【歌丸さん告別式】「師匠、勝ち逃げはずるいよ」涙の吉右衛門さん

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【歌丸さん告別式】
「師匠、勝ち逃げはずるいよ」涙の吉右衛門さん

友人代表で挨拶する中村吉右衛門さん=11日、横浜市港北区(落語芸術協会提供) 友人代表で挨拶する中村吉右衛門さん=11日、横浜市港北区(落語芸術協会提供)

 2日に81歳で死去した落語家の桂歌丸さんの告別式が11日、横浜市港北区の妙蓮寺で関係者やファンら約2500人が参列して執り行われた。

 法名は、芸に真摯(しんし)であったことと、生まれ育った横浜・真金町にちなむ眞藝院釋歌丸(しんげいいんしゃくかがん)。横浜の海をイメージした白と青の花で飾られた祭壇の中央には、高座で落語を披露する歌丸さんの遺影が飾られた。

 日本テレビ系の演芸番組「笑点」のレギュラーとして人気を誇っただけでなく、古典落語の長編人情噺(ばなし)にも意欲的に取り組んだ歌丸さん。師匠の桂米丸さん(93)は弔辞で「意志の強い、強固な、真面目なところがあった。人気におぼれず、『私は落語家なんだ』と人情噺、怪談噺に取り組んだ」と愛(まな)弟子の努力をねぎらった。

 笑点で共演した林家木久扇さん(80)は、6月20日に見舞った際、手ぶり交じりで「そこの紙を取ってくれ」と頼まれたことを明かした。「発声練習用の言葉が書いてあった。まだやる気だと思っていたのに」と残念がった。

 親しかった歌舞伎俳優の中村吉右衛門さん(74)は、涙で声を途切れさせながら「落語を残し、お客を残し、やるべきことをやり尽くして旅立たれた。最後に言わせてください。師匠、勝ち逃げはずるいよ」と言葉を贈った。

 会場の外には炎天下、歌丸さんとの別れを惜しむ多くのファンが献花を待って長い列を作った。(栫井千春)

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