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黒木亮さん新刊「島のエアライン」 天草が舞台の実名ドラマ

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黒木亮さん新刊「島のエアライン」 天草が舞台の実名ドラマ

「初代みぞか号」を追ってノルウェーを訪ねた著者の黒木亮さん(右)=2017年夏(黒木さん提供) 「初代みぞか号」を追ってノルウェーを訪ねた著者の黒木亮さん(右)=2017年夏(黒木さん提供)

 ◆初代機はその後…

 計画段階の昭和58年から昨年までという長い時間軸を持つ壮大な物語となった。就航までの紆余(うよ)曲折、初フライトの喜び、業績不振による経営危機、新機材の導入…。「取材を通じて私自身がハッとさせられた言葉や場面を、再現ドラマとして組み立てていきました」

 物語をどう終えるか悩んだという。劇的な幕切れがあるわけではなく、会社は営業を続けている。そこで開港から16年間飛んで、新型機に役目を引き継いだボンバルディア・ダッシュ8「初代みぞか号」の後日談を据えた。「これは会社の物語でもあるけれど、たった1機の保有機であるみぞか号をめぐる物語でもある、と思ったんです」。塗り替えられた元みぞか号は、ノルウェーの北極圏の都市、トロムソを拠点に地元の人々の足となっていた。

 タイミング良く6月末には「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の世界文化遺産登録も決定。自身も「飛行機ファン」という黒木さんは空路を守り続ける人々にエールを送る。「作家は人に幸せを与えられる仕事。乗る人が少しでも増えてくれればうれしいですね」(篠原知存)

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