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【話の肖像画】自民党副総裁・高村正彦(5) 愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ

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 〈政治家として心がけてきたのは「振り子を真ん中に」という信念だった〉

 戦前は軍国主義になり、勝てるはずのない米国との太平洋戦争まで踏み込みました。逆に戦後は「抑止力を持つのは悪いこと」との考えまで広がり、振り子が右から左へと大きく振れました。

 「愚者は体験に学び、賢者は歴史に学ぶ」との言葉があります。歴史上、戦争を仕掛けて負け、ひどい目にあった国もたくさんありますが、戦争を仕掛けられて侵略され、滅びた国の方が多いでしょう。「自分さえ攻めなければ平和な生活を送ることができる」というのは、想像力が欠如しています。歴史に学べば、平和外交努力をしつつ、一定の抑止力を持つ「現実的平和主義」に行き着くのです。

 皆、平和な生活を続けたい。それには「侵略しない」だけでなく、「侵略されない」ことも大切です。ごくまれに、人を殺すくらいなら攻められても黙って死ねばいいという人もいるでしょう。よその国に助けてもらうくらいなら、独力で戦って負ければ潔く死ねばいいという人もいるかもしれない。いずれも日本人の大多数の願望ではありません。大多数は「何をおいても自分の命と暮らしを守ってほしい」と思っているのではないでしょうか。大多数の真の願望を見据え、少しでも近づくようにするのが政治家の使命です。(聞き手 水内茂幸)

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