PR

ライフ ライフ

【アート 美】建築の日本展 脈々と流れる木造の遺伝子

北川原温「ミラノ国際博覧会2015日本館 木組インフィニティ」の再制作 2018(平成30)年
Messenger

 東京・六本木の森美術館で開かれている「建築の日本展」が開幕2カ月で20万人を動員し、話題になっている。

 「日本の建築」ではなく「建築の日本」というタイトルに、建築で国際的に注目されている日本、という自負がにじむ。例えば“建築界のノーベル賞”とも言われる米プリツカー賞の過去10年の受賞者10組のうち、日本人が3組-SANAA(サナア)(妹島(せじま)和世+西沢立衛(りゅうえ))、伊東豊雄、坂(ばん)茂-を占めている。サッカー・ワールドカップ(W杯)ロシア大会の会場の一つ、サンクトペテルブルク・スタジアムも平成19年に死去した黒川紀章の設計であるなど、今も大御所から中堅若手まで日本人建築家が世界で重要プロジェクトに携わっている。

 思えば「建築」という日本語は明治期より前にはなかった。ものづくりと切り離して設計に専念する「建築家」もいなかった。「西洋建築の伝統がないところから、たった150年でなぜ、世界的建築家を多数輩出する国になったのか。古代から現代まで、日本建築の底流にある『遺伝子』を考察したかった」。同展の共同企画者、倉方俊輔・大阪市立大准教授は狙いをこう語る。西洋にはない発想や表現が、逆に強みになっていると言うのだ。

                 □ ■

 同展は日本建築の特質を挙げつつ9章で構成。縄文時代の竪穴住居から、現在進行中のユニークな宅老所まで、実に100のプロジェクトを網羅する。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ