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【view 写】特異な地形で震災復興 新潟県津南町の「石落し」

朝日に照らされて赤く輝く「石落し」。早朝の出来事に夢中でシャッターを切った=新潟県津南町
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 カラカラカラ…。川のせせらぎが響く峡谷に乾いた音がこだまする。岩肌があらわになった断崖絶壁を、ゆっくりと岩の塊が落ちていった。

 新潟県津南町の中津川沿岸では、川の流れで浸食された地形が階段状になる河岸段丘(かがんだんきゅう)が見られる。長野県栄村から続き、その規模は国内最大級。中でも、津南町見玉集落の「石落(いしおと)し」と呼ばれる崖は、魚沼層群などの地層の上に約30万年前に噴火した苗場山の溶岩が重なり、まるでミルフィーユのようだ。

 溶岩の層は、固まる過程で大気や大地に冷やされて収縮し「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる特徴的な縦じまの岩肌を形成する。「石落し」の高さは、東京タワーに匹敵する約330メートルに達する。

 一風変わった呼び名は、なぜ付いたのか。冬場、吹き付ける雪の水分は岩の隙間に浸透して凍り、岩をもろくする。雪解けの時期を迎え、氷が溶けると岩の一部が音を立てて崩れる。

 これを地元の人は「石落し」「石落ち」などと呼ぶようになった。雪解けの時期以外にも時折見られるといい、記者が遭遇した冒頭の様子も、同じ現象とみられる。

 平成23年の東日本大震災の翌日、一帯は大きな地震に襲われた。栄村で震度6強、津南町で震度6弱を観測。土砂崩れや雪崩などによる被害は大きかった。

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