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【話の肖像画】アーティスト・野老朝雄(5) エッシャーに敬意を込めて

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 今回、エッシャーへのオマージュとして制作した展覧会応援マークは、彼のリトグラフ作品「ベルヴェデーレ(物見の塔)」の中で、ベンチに座る男が手にしている「ネッカーの立方体」(スイス出身の結晶学者、L・A・ネッカーが1832年に考案した錯視の立方体)をモチーフに、ロゴ化したものです。実際に手を動かしマークを作図していると、錯覚で目がグルグルしてしまい、僕自身がしばらくエッシャーの世界にとらわれていました。

 また、「エッシャーフォント」は個々の文字ではなく、言葉として配置され群になったときに錯視的なエッシャーの世界観が表現できるよう、意識して作りました。

 現在はインターネットで画像を目にしただけで、作品を見た気になってしまうことが多い。でも僕の幼少期には当然ネットはなかったから、展覧会は特殊な体験として強烈に記憶に刻まれている。

 「ミラクル エッシャー展」では、“ナマ”の版画を実際に鑑賞するだけでも貴重な経験になるでしょう。エッシャーならではの変な動物や植物など、細部をじっくり見るのもおすすめです。僕がエッシャーの世界に初めて触れて大興奮したように、初めて見る子供たちにとっても「こんな世界があるんだ」という一つの開眼につながれば、すてきだなと思います。(聞き手 黒沢綾子)

 =次回は政治評論家の屋山太郎さん

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