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【がん電話相談から】長期の前立腺がんホルモン治療をやめたい

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 Q 72歳の男性です。13年前、前立腺がんステージDの診断を受けました。リンパ節転移によって尿管が圧迫され、水腎症となっていたので、リンパ節郭清を実施。その上で放射線治療と抗がん剤治療を行いました。その後、ホルモン治療(男性ホルモン遮断)を「リュープリンとカソデックス」の併用で開始、現在まで継続中です。開始後、PSA値は0・01に低下し、現在も続いています。ホットフラッシュ(ほてり)や筋力低下の副作用がつらいので、ホルモン治療をやめたいと思います。中止すると再発可能性は上がりますか。

 A 10年以上ホルモン治療を継続していると、治療をやめても男性ホルモンが回復しない例が、特に高齢者に多く見られます。従って、治療しなくても去勢状態が続く可能性が高いので、リュープリン、カソデックス両方ともやめて差し支えないと思います。今後は定期検査を続け、血液検査でPSA値のほかに、テストステロンという男性ホルモンも測ってもらってください。ホルモン治療中止後、もしテストステロンが上昇すれば、男性ホルモンが復活してきたということです。その場合、がんが完治していなければPSA値も上がってきます。その時点で、治療再開を考えればいいでしょう。

 Q ホットフラッシュのほかに耳鳴りもしています。ホルモン治療を中止したら、これらの症状はすぐおさまりますか。

 A ホットフラッシュは、ホルモン治療をやめても、男性ホルモンが回復しないと治りません。少量でよいのですが、前立腺がんや肥大症の治療に使われるプロスタール(ステロイド性抗アンドロゲン剤)か、エストロゲン(女性ホルモン)を処方してもらうと、性ホルモンの中枢である視床下部・下垂体が抑制され、改善が期待できます。耳鳴りはホルモン治療が原因ではない可能性が高く、残念ながら治らないと思います。

                   

 回答には、福井巌・がん研有明病院顧問(泌尿器科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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