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【科学】不思議な球状岩石の謎解明 作ったのは海の生物 建設に応用も

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 世界各地の海岸に転がっている球状の不思議な岩石。大きなものは直径数メートルもあり、内部から化石が見つかるため古生物学者の間でよく知られてきた。謎に包まれた形成の仕組みを名古屋大などのチームが解明し、トンネル建設の工法などへの応用を目指している。(草下健夫)

                   ◇

 中に多彩な化石

 この球状岩石は、地層の中にできた塊を意味する英語を使って「球状コンクリーション」と呼ばれる。見事な球体で一見、人工物のようだが、自然の産物だ。主成分は大理石と同じ炭酸カルシウムで、直径は数ミリから人の背丈を超えるものまである。

 かつて海だった世界各地の地層に含まれており、浸食された海岸の崖から転げ落ちたものも多い。国内では北海道や愛知県、宮崎県などで見つかっている。

 中心部には魚や貝、カニ、アンモナイト、クジラ、首長竜など多彩な海生生物の化石が1個入っている。非常に堅い岩石のため風化に耐え、化石の保存状態は極めて良い。

 どうしてこんな岩石ができたのか。貝が入っているものは、殻の成分である炭酸カルシウムが溶け出し周囲に広がったとの仮説もあったが、殻はきちんと残っているため説得力に乏しく、理由は不明だった。

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