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【揺らぐマネー 変わる暮らし】(上)無知を襲う「もろ刃の剣」 電子化で麻痺する金銭感覚

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 いま、小学生や中学生の間でひそかに流行している遊びがある。電子マネーゲーム-。仲間内で、ICカードにチャージ(入金)された残高が最も少ないメンバーを当て合う。はずした子供は当てた子供にジュースをおごるのがルールだ。

 「チャージが切れちゃった。お小遣いちょうだい」

 その月に入り、3回目の催促だった。会社員の男性(41)=東京都杉並区=が中学1年の長男(13)に使途を問いただすと、仲間内の遊びを打ち明けた。叱りつけながら、内心では子供の金銭感覚の変化に愕然(がくぜん)としていた。

 小遣いは月に1千円。小学生の頃は500円の小遣いを大切にためていたが、今は貯金箱すら持っていない。小遣いもお年玉もすべてICカードの中だ。

 男性は不安そうに語る。

 「形や重さがない分、『お金』だという意識が薄くなるのかもしれない」

 電子マネーはかさばらない。かざすだけで手軽に決済でき、釣り銭も出ない。

 だが、会社員の青木薫さん(37)=千葉県野田市=にはそのメリットこそが心配の種だ。電子マネーに慣れた小学6年の長男(12)が現金で支払うとき、釣り銭で財布が膨れる。「面倒くさいのか、いつも小銭を数えず千円札をレジに差し出している。お金の計算が苦手なようだ」

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