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【きょうの人】産経児童出版文化賞大賞受賞・たむらしげるさん(68) 「宝物を秘めた絵本を作りたい」

たむらしげるさん(桐山弘太撮影)
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 少年が月夜に池のほとりを歩いて、祖父の家に向かう数十秒の間に起きた小さなドラマを、青を基調とした繊細な色彩で描く絵本「よるのおと」で、第65回産経児童出版文化賞の大賞を受賞した。「たくさんの児童書の中から選ばれたのは光栄」と喜びを語る。

 東京都八王子市の郊外で過ごした少年時代から、ずっと絵を描くのが好きだった。高校卒業後、デザイン専門学校を経て、印刷会社の関連企業に入社。パッケージデザインなどを手がけるかたわら、出版社にイラスト集を持ち込むようになり、昭和51年に初の絵本「ありとすいか」が刊行されたのを機に独立。漫画雑誌「ガロ」での連載、広告デザインなどさまざまな仕事を手がけつつ、「よるのさんぽ」「ファンタスマゴリア」など幻想的な作風の絵本を次々に発表し、作家としての地位を確立した。

 また、60年代からコンピューターグラフィックス(CG)を使った創作に取り組み、報道番組「ブロードキャスター」のオープニングなどの映像作品を手がけたことでも知られる。

 近年、読者受けを狙った扇情的な絵本がヒットする傾向を憂慮しているという。「そうした絵本は面白いけれど、何かが足りない。子供にとっての宝物感がないのです」。一見地味だが子供の心の奥底に沈み込み、大人になってからも輝き続ける「宝物を秘めた絵本を作りたいとずっと思っていた」と打ち明ける。

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