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【産経児童出版文化賞】紀子さまお言葉(全文) 「優れた児童書は、心の糧」

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【産経児童出版文化賞】
紀子さまお言葉(全文) 「優れた児童書は、心の糧」

贈賞式でお言葉を述べられる秋篠宮妃紀子さま=12日午後、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影) 贈賞式でお言葉を述べられる秋篠宮妃紀子さま=12日午後、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影)

 心のつながりが感じられる作品はいくつもあり、『こんぴら狗』も、その一つです。江戸時代、犬が飼い主の病を治すために、四国の金毘羅さんにお参りをしたお話です。江戸からの遙かな道のりを、苦労しながら旅する犬と、その道中、犬を助ける人たちとの出会いや別れの情景が、生き生きと描かれた物語でした。

 『猫魔ヶ岳の妖怪』では、妖怪、精霊などと人とのふれあい、心のつながりが描かれています。この絵本におさめられている、福島の四つの民話は、厳しい自然とともに生きることの難しさを感じ、大地がもたらす自然の恵みへの感謝をもつ、心やさしい人々によって語り継がれてきたのかもしれません。

 『わたしがいどんだ戦い 1939年』は、困難な状況にある少女が弟と、一緒に暮らすことになった女性や周りの人々、世話をするポニーとの関わりの中で、心のつながりを築いていく物語です。それぞれの事情を抱えて生きる人々との様々な体験を通し、心身の痛みを抱えながらも強く生きようとする少女の力を感じました。

 『世界を救うパンの缶詰』は、被災地の声に応えてパンの缶詰を開発し、海外の困っている人にも届ける仕組みを作っていく実話です。そこには、世界を広く見てきた父親や店をともに支える妻をはじめ、国内外の人々との心のつながりがありました。だからこそ、苦しいときも諦めず、一歩ずつ前に進んでこられたのでしょう。

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