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【産経児童出版文化賞】紀子さまお言葉(全文) 「優れた児童書は、心の糧」

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【産経児童出版文化賞】
紀子さまお言葉(全文) 「優れた児童書は、心の糧」

贈賞式でお言葉を述べられる秋篠宮妃紀子さま=12日午後、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影) 贈賞式でお言葉を述べられる秋篠宮妃紀子さま=12日午後、東京・元赤坂の明治記念館(桐山弘太撮影)

 本日、「第六十五回産経児童出版文化賞」贈賞式に出席し、皆さまにお会いできましたことを、大変うれしく思います。

 また、このたび受賞された方々に、心からお祝い申し上げます。

 優れた児童書は、子どもたちの心の糧として大切なものです。

 多くの子どもたちが魅力的な本と出会い、様々な言葉、絵や写真にふれて、感じたり、考えたりする力をはぐくむ機会に恵まれることを、願っております。

 今回の「産経児童出版文化賞」では、四千二百十七点の対象作品の中から、八冊が選ばれました。

 大賞の『よるのおと』は、ページをめくるたびに豊かな世界が広がり、心がやすらいでいくような絵本です。少年が夜の水辺を歩き、祖父の家へ向かうわずかな時間のできごとが、透明感のある深い色彩の絵で伝わってきます。月と星が空と池の水面に浮かび、虫が鳴き、蛍がひかり、水の音が聞こえます。自分もこの情景に囲まれているようで、明かりや音が、大切な恵みに思えました。

 『さかなのたまご』は、川の流れる音が聞こえる水辺や、静かな川底を映した、写真絵本です。それぞれの魚が大切な卵を産み、誕生するまで守りゆこうとする行動が、わかりやすく紹介されています。説明を読みながら写真を見ていると、自分が実際に水の中をのぞいて、魚や卵の観察をしているように感じられました。

 もう一つ、水辺が舞台になった絵本に、『うみべのまちで』があります。海の底の炭鉱で働く父親を思いながら暮らす少年とその暮らし、家族との心のつながりが、独特の画法で表現されています。父や祖父と同じように、将来、自分も炭鉱で働くという、少年の静かな決意が伝わってきました。

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