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【話の肖像画】ノンフィクション作家・沖藤典子(5) 今も女性がからめとられている

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 言ってくるのは女性が多かったですね。女性たちの胸には今も良妻意識がしみついています。病気の夫がいれば、家から離れず介護する。その良妻のラインから外れている人がいれば、強烈にバッシングする面が女性の中にはあるんです。ずっと女性の生き方を書き、男性の無理解・無協力を嘆いてきましたが、旧態依然とした意識にからめとられているのは男性だけでなく、女性もそうなのだとまざまざと知りました。

 〈夫は介護生活中に心不全で急死した。今は神奈川の家に1人で暮らす〉

 これから? 小学校教員だった祖父の人生を執筆中です。それから、今って「無縁」でしょう。結婚していなかったり、子供がいなかったり、近しい人も死んでしまったり。そんな「中流無縁」の人がどう終わりのときを迎えるかを書きたいな、と構想しています。

 今は人生100年時代でしょう。自分が間もなく80歳ということにびっくりしているんだけど、悩ましい。あと20年、計画しなくちゃいけないから。20年の基礎は「金力、筋力、食力、友力」だと思ってるんですよ。筋力のためにはスポーツジムにも通っています。自分はこの家に住み続けたいです。コンクリートの建物がダメなので。

 今、頭を悩ませているのは、夫の墓をどうするか。夫が結婚で私の姓に変えてくれたことは、結婚生活に大きな影響を与えました。だからといって養子ではない。沖藤の墓に入れていいのか、夫の墓をつくるべきか、樹木葬か-。今も納骨できずにリビングに置いているんです。娘と相談しないと。(聞き手 小川記代子)

 =次回は元サッカー日本代表の釜本邦茂さん

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