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【千葉大病院ミス】4年放置、手遅れに 体制の不備を露呈

記者会見で質問を聞く千葉大病院の山本修一病院長=8日午後、千葉市
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 千葉大病院(千葉市)でがんの所見を示すコンピューター断層撮影装置(CT)画像の見落としなどから60代の女性患者と70代の男性患者が死亡していたことが8日、明らかになった。このうち女性患者は画像診断報告書で腎がんの所見が指摘されていたにもかかわらず、その後4年以上も見過ごされていた。同院の体制の不備が浮かび上がった形だ。

 同院によると、この60代女性が腸疾患で同院を受診したのは平成25年6月。このときのCT検査の画像診断報告書で腎がんの所見が指摘されていたのに、腸が専門の担当医が見落とし、29年10月に他の病気の再検査でのCT撮影で腎がんと診断されるまで“放置”された。女性は同12月に死亡した。

 調査の結果、患者計9人に対しミスがあり、このうち死亡した2人を含む患者5人の診療科の医師は、放射線診断専門医が提出した画像診断報告書の確認が不足していた。別の2人については、専門医に画像診断を依頼せず、残る2人には画像診断報告書の作成遅れと未作成があったという。

 記者会見した山本修一病院長は死亡した60代女性の事例について「最初のCT検査後に治療していれば、死亡しなかった可能性がある」と述べた。また、市川智彦副病院長は死亡の2事例に関して「最初の段階であれば、手術なども(治療の)選択肢としてあった」としており、確認が遅れたことがその後の治療に影響し、2人が死亡したことを認めた。

 病院側は、公表が女性の死亡から約半年後となった理由については「外部調査委員会の報告を待っていた」と説明した。

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