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鶏肉の加熱不足「危ない」 生、たたき…減らないカンピロ食中毒

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 5月に高知市が発表した居酒屋の食中毒事例も同様だった。カンピロバクターによる食中毒は、食後1~7日(平均2~3日)で発症する。主な症状は腹痛や下痢、発熱、嘔吐(おうと)など。

 同市の事例では20~40代の男性4人に下痢や発熱の症状が出て、うち1人が入院、全員の便からカンピロバクターが検出された。

 市保健所生活食品課によると、この居酒屋には昨年12月にも鶏肉を生で供しないよう注意喚起していたという。同課の担当者は「利用者からの求めもあったかもしれないが、食中毒患者が出たのは残念」と話す。

 ◆食衛法で禁止されず

 食品衛生法では、牛のレバーと豚の肉・レバーを生食用に提供することを禁止している。これらの肉・レバーは、感染すると死に至ることもある腸管出血性大腸菌やE型肝炎ウイルスに汚染されている可能性があるためだ。

 一方、鶏肉はカンピロバクターによる汚染の可能性は高いものの、死亡のリスクが低いこともあり、生食の提供を禁じていない。焼き鳥やバーベキューなどで加熱調理が不十分だったり、まな板などの調理器具を介したりでも起こるので、生食を禁止するだけでは防げないこともある。

 カンピロバクターの食中毒は症状が治まってから1~2週間後にギランバレー症候群を併発することがある。主に筋肉を動かす運動神経に障害が出て、手や脚に力が入らなくなる難病だ。

 ◆繰り返す業者告発も

 厚労省は3月、加熱用鶏肉で食中毒を繰り返す業者を、食品衛生法違反容疑で告発するよう都道府県などに通知で促した。同法違反が適用されれば、3年以下の懲役または300万円以下の罰金となる。

 担当者は「鶏肉は『新鮮だから安全』ではない。カンピロバクターによる食中毒は、生・半生・加熱不足の鶏肉料理で多発している。飲食店はリスクの高さを認識し、加熱を徹底してほしい」とし、消費者にも「飲食店ではよく加熱された鶏肉料理を選んで」と呼びかけている。

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