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鶏肉の加熱不足「危ない」 生、たたき…減らないカンピロ食中毒

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鶏肉の加熱不足「危ない」 生、たたき…減らないカンピロ食中毒

 カンピロバクターによる食中毒が頻発している。主な原因とみられるのが、刺し身やたたきなど生や加熱不十分で提供される鶏肉だ。実は飲食店に卸される鶏肉のほぼすべてが「加熱用」で、生食には適していない。これから夏にかけ、細菌による食中毒が増える時期。鶏肉は十分加熱したものを食べよう。(平沢裕子)

                   

 ◆「加熱用」生で提供

 カンピロバクターは、鶏や牛、豚など家畜の腸管内に生息する細菌。特に鶏の腸管内にいる確率が高く、市販の鶏肉の6~8割から菌が検出されたとの調査結果もある。

 厚生労働省によると、昨年のカンピロバクターによる食中毒の発生件数は320件。食中毒全体(1014件)の32%を占め、件数で最多だった。タレントの渡辺直美さんらの発症で昨年話題になったサバなどに寄生する寄生虫、アニサキスによる食中毒は23%で2位。食中毒全体の発生件数は、この数年で減っているのに、カンピロバクターによる食中毒は横ばい状態が続く。今年も34件(1~3月の速報値)で、昨年同期の35件と変わらない。

 原因として多いのが、飲食店で提供される生や半生の鶏肉だ。飲食店が仕入れる鶏肉は、生食を前提としたものがわずかに流通する南九州の一部地域を除いて、ほぼすべてが加熱用だ。それを、刺し身やたたきなどで提供する店が後を絶たない。

 ◆注意喚起でも発生

 そこで厚労省は昨年、食鳥処理業者や卸売業者に対して、飲食店に卸す鶏肉に「加熱用」と表示するよう要請。鶏肉を生で供する飲食店に、十分な加熱の必要性があることを認識してもらうのが狙いだ。

 しかし、厚労省が昨年起きたカンピロバクターによる食中毒を調べると、「加熱用」と表示があるのに、生や加熱不十分な状態で提供していた飲食店が約半数に上った。

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