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【話の肖像画】スポーツキャスター・女優 大林素子(4)クビにした会社に「感謝」

日本代表の中田久美監督(右)と=今年4月、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(中井誠撮影)
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 〈バレーボールの17年間の選手生活の中で、今も忘れられない出来事がある。実業団チームに所属していた平成6年、強化のためによかれと思って申し出た「プロ契約」が認められなかったばかりか、突然、クビを宣告された。トップ選手のスキャンダルとしてメディアでたたかれたが、結果として世界トップレベルのイタリア・セリエAのチームに移籍することになった〉

 あの件以来、「最低のこと」をイメージする大切さを知りましたね。今が最低なら、明日はこれよりいい日になるでしょ。どんなに精神的にダメージを受けたとしても、「今が人生のどん底なんだ」と思えばいいんですから。

 私たちも無知でした。弁護士もいませんでしたし、裁判を起こしていたら多分勝てたでしょうけど…。時代もありました。「プロ契約」なんて今じゃ多くのスポーツで当たり前になりましたけど、「新しいこと」をやる人は必ずたたかれる。

 サッカーのイタリア・セリエAへ初めて行ったカズ(三浦知良(かずよし))さんにも、そう言われました。ずいぶんひどいことを書かれたそうです。「ジャパンマネーのおかげで行けた」とかね。でも、自分が結果を出した瞬間に周りは全部変わるんだ、って。

 実際そうでした。カズさんが行ったからヒデ(中田英寿)さんたちが続いた。野球のメジャーも野茂(英雄)さんの活躍があってイチローさんもあるんです。私も先頭を歩くつらさがありましたが、イタリアでプレーできたことで全部変わった。最悪の出来事だったけど、結果は最高になった。

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