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第31回三島賞は古谷田奈月さん 山本賞は小川哲さん 古谷田奈月さん「書いている時に生を実感」 小川哲さん「目指すは世界を良くする小説」

三島由紀夫賞の古谷田奈月さん(左)と、山本周五郎賞の小川哲さん=16日、東京都港区(萩原悠久人撮影)
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 第31回三島由紀夫賞、同山本周五郎賞(新潮文芸振興会)の受賞者は、30代のフレッシュな顔ぶれとなった。三島賞は、古谷田(こやた)奈月さん(36)の「無限の玄」(「早稲田文学」増刊女性号)で、山本賞は小川哲(さとし)さん(31)の『ゲームの王国』(早川書房)。16日の受賞会見でも、それぞれに思いを語った。

 「結果が出て、とにかくほっとしています」。純文学の新鋭に贈られる三島賞を射止め、古谷田さんは笑みを見せた。

 「無限の玄」は、女嫌いの父親と叔父、そして彼らの息子たち、という男ばかり5人で組んだ旅回りバンドの物語。急死した父が毎日毎日生き返っては息子たちを混乱させる様子が軽快に描かれる。

 選考は、飴屋法水(あめやのりみず)さんの『彼の娘』(文芸春秋)との大接戦に。結局、「秀逸なエピソードの連なりがある」(選考委員の辻原登さん)という細部の力が高く評価された。

 生き返っては周囲を束縛するどこか厄介な作中の父の姿には、自らの亡き父との関係も投影されている。

 「(生前に)自分に植え付けられ、逃れられないものがある。死んだから終わり、ではなく、そこからまた新しい関係が始まるのだと思う」

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