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【がん電話相談から】子宮頸部上皮内腺がんを円錐切除、再発が心配

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 Q 29歳の娘は3カ月前、子宮頸部(けいぶ)上皮内腺がんで、円錐(えんすい)切除術を行いました。今後3~4カ月ごとに検査の予定です。腺がんなので子宮全摘が望ましいと言われましたが、妊娠を希望するので子宮を残しました。再発が心配ですが、大丈夫でしょうか。

 A 子宮頸部の上皮内がんはいわゆる「0期がん」で、100%に近い治癒率のため、子宮頸がんの治療統計には含まないことが普通です。上皮内がんの80%以上は扁平(へんぺい)上皮がんで、10%は腺がんであり、残りの10%は両者の混合型です。上皮内腺がんは、子宮頸管内で発生し、子宮膣部(膣腔に面する部位)に伸びると共に、子宮頸管の奥(子宮体部方向)に飛び飛びに発育するため、扁平上皮がんに比べて、円錐切除術での病巣切除が不十分になりやすいと考えられてきました。現在でも、妊娠分娩(ぶんべん)経験者で、更なる妊娠を希望しない場合には、子宮全摘を勧めることが少なくありません。

 約20年前から、未婚未妊の上皮内腺がんについては、病巣切除が十分であれば、術後の経過観察がしっかりできるという条件のもとで、扁平上皮がんと同じく子宮温存が可能だという考え方が一般化してきました。今回の場合、円錐切除で十分に病巣が切除されている上皮内腺がんであること、3カ月後の細胞診(子宮膣部と子宮頸管)で異常ないことが確認できれば、経過観察が一般的です。手術後2回のチェックで問題なしが確認できれば妊娠も許容されます。

 Q 再発頻度は?

 A 十分な切除ができていれば、扁平上皮がんと同様で、生涯の再発リスクは5~10%くらいと思います。月経があれば、子宮頸管内の検査は容易にできますので、定期検診をきちんと続けていれば早期診断は可能です。再発を心配し過ぎず、できるだけ早期に妊娠可能な状況を作り、妊娠分娩を急ぐことが勧められます。

                   

 回答には、瀧澤憲・がん研有明病院顧問(婦人科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

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