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「マタギ」復刻 獣害への関心、自然回帰… 矢口高雄さん、進む再評価

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「マタギ」復刻 獣害への関心、自然回帰… 矢口高雄さん、進む再評価

昨秋、山と渓谷社から復刻された『マタギ』 昨秋、山と渓谷社から復刻された『マタギ』

 「釣りキチ三平」で知られる漫画家、矢口高雄さん(78)の再評価が進んでいる。40年以上前の作品『マタギ』が昨秋復刻され、獣害を描いた旧作『野性伝説』も出版される。漫画誌では「釣りキチ-」のスピンオフ(派生作品)の連載が4月下旬から始まった。背景には獣害への関心と、暮らしを見つめ直す自然回帰の機運があるようだ。矢口さんは「僕の作品は人間と野性の対立軸を描きながら、どちらの肩も持たない。それが現代の読者にマッチしているのかもしれない」と話す。

 『マタギ』は矢口さんの故郷、秋田県の狩猟集団を描いた作品。昭和50年に青年漫画誌で連載が始まり、単行本化されたが、長く絶版になっていた。近年の獣害や狩猟ブームを背景に山と渓谷社(東京)が昨秋復刻したところ、10刷3万3000部と好調。また、6月には同社から、開拓民らがヒグマに殺された大正時代の事件の小説(戸川幸夫さん著)を、矢口さんが20年ほど前に作画した『野性伝説』も復刻する。「生き生きとした筆致で動物を描く矢口さんの画力が作品の魅力」と担当編集者の稲葉豊さん。

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