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「ヌード」展で改めて考えた 「裸」はどこまで芸術か…時代に揺れる“境界”

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「ヌード」展で改めて考えた 「裸」はどこまで芸術か…時代に揺れる“境界”

「ヌード」展に展示されているオーギュスト・ロダンの「接吻」。エロチック過ぎると公開にあたり物議を醸すことも多かったという。1901~04年=横浜美術館 「ヌード」展に展示されているオーギュスト・ロダンの「接吻」。エロチック過ぎると公開にあたり物議を醸すことも多かったという。1901~04年=横浜美術館

 芸術か、わいせつかの境界はあいまいで、時代によっても揺れ動く。ロダンの「接吻」は20世紀初め、厳しい倫理観を持つ清教徒らの反感を受け、周囲を鉄柵で囲み、布をかけて公開されたという。

 日本でも明治時代、黒田清輝(1866~1924年)の「裸体婦人像」にまつわる「腰巻事件」があった。劣情をもよおすとして、女性の下半身部分を布で覆い隠して展示された。

 近年でも、フェイスブックに投稿されたクールベ(1819~77年)の名画-女性の局部を写実的に描いた「世界の起源」がわいせつ視されたり、バルテュス(1908~2001年)が少女を描いた作品「夢見るテレーズ」に対し、展示する米メトロポリタン美術館に撤去を求める署名運動(美術館は拒否)が起きたりと、さまざまな議論がある。

昇華

 「裸はどこまで芸術か」という難問に、1つの“回答”を示す作品を思い出した。川崎市市民ミュージアムで3月25日まで開催されていた「みうらじゅんフェス!」展で出合った「はかせたろう」シリーズだ。

 ゴヤ(1746~1828年)の「裸のマハ」やアングル(1780~1867年)の「トルコ風呂」など、みうらじゅんさんが名画の中のヌードに手を加え、黒い下着を勝手にはかせた作品。「履かせてやろう」というわけだ。

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