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「ヌード」展で改めて考えた 「裸」はどこまで芸術か…時代に揺れる“境界”

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神々のヌードから

 教会の締め付けの強い中世や近世においても、西洋の芸術家は聖書や神話の世界であることを半ば“口実”にして、神々のヌードを描いた。

 19世紀、マネ(1832~1883年)は代表作「オランピア」で生身の女性の裸を描き、タブーを破った。

 20世紀後半以降、身体表現はさらに多様化してゆく。見る者(男性)と見られる者(女性)を逆転させたヌードや黒人男性のヌードが少ないことを気付かせる作品など、裸体表現はしばしば差別など社会の矛盾を告発した。また、作家のアイデンティティーや個性を表明する手段にもなった。理想の美とはほど遠い、ありのままの肉体、はかない肉体を通して、人間という存在を深く見つめる作品も増えた。

あいまいな境界

 今回の「ヌード」展は、このような裸体表現の変遷をたどる、意義ある企画展だ。

 しかし、一方で、新聞では性器の表現が突出している作品の写真掲載は避けた。「ヌードは芸術の永遠のテーマ」という理屈に矛盾する、自身の判断にモヤモヤした気分を抱いた。

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