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日本海の新種クリオネ、絶滅の危機…進む海水の酸性化

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 独自の進化に貢献した日本海の環境だが、危険な側面も。海水に大気中の二酸化炭素(CO2)が溶け込み、海洋の生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある酸性化の進行が、閉鎖性も一因となって速いとみられている。

 「クリオネの生息を安定して観察できるかどうかが、酸性化の進行度を測る指標として重要」と山崎さん。クリオネが食べる「ミジンウキマイマイ」という巻き貝の一種は殻が非常に薄く、酸性化した海中で溶けてしまうからだ。唯一の餌とされるマイマイがいなくなれば、クリオネも絶滅の危機に直面する。

 閉じられた環境の日本海は、世界全体に比べて循環のスピードが数十倍速いとされ、酸性化の傾向を捉えやすいという。山崎さんは「将来的に世界の海で起こることを日本海で先取りして見られる。海の危機を教えてくれる生き物として、多くの人に日本海のクリオネを取り巻く環境を知ってもらいたい」と話している。

 クリオネ 北極海や北大西洋などの冷たい海に生息する巻き貝の仲間で、成長すると貝殻が退化してなくなる。透き通った体や、胴体に生えた一対の翼足をひらひらと動かして泳ぐ姿から「流氷の天使」とも呼ばれる。肉食性で、捕食の際は頭部から「バッカルコーン」と呼ばれる6本の触手を伸ばす。日本海の新種を含め、世界で5種が確認されている。

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