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日本海の新種クリオネ、絶滅の危機…進む海水の酸性化

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 「流氷の天使」の呼び名で知られる海の生物、クリオネ。富山湾で昨年発見された新種が同湾以北の日本海の複数箇所でも見つかり、日本海で独自の進化を遂げた固有種と考えられることが北海道蘭越町(らんこしちょう)などの研究者グループの調査で分かった。日本海の閉鎖的な環境が進化を促した形だが、生態系に影響を与える海水の酸性化の進行が速く、新種クリオネの絶滅が懸念されている。

 ユーラシア大陸と日本列島に囲まれた日本海は、最大で水深約3800メートルだが、海峡部は深くても200メートルに満たず、いわばおわんのような構造。多くは、氷河期が終わりに近づき海面が上昇し始めた8万年前ごろに北のオホーツク海などから流れ込んだ冷たい海水で構成される。対馬海峡から対馬暖流が流れ込む以外は海水の入れ替わりがほとんどなく、300メートルより深いところは「日本海固有水」と呼ばれている。

 今回の新種を発見し、2年前にもオホーツク海で別の新種を確認している蘭越町の貝類博物館「貝の館」の山崎友資学芸員によると、今回の新種は、かつてオホーツク海から流れ込んだ海水に生息していたものが閉じ込められ、8万年の間に進化して元の種から分かれたとみられる。

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