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【ゆうゆうLife】始まる「がんゲノム医療」(下)血液で細胞の変異把握

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【ゆうゆうLife】
始まる「がんゲノム医療」(下)血液で細胞の変異把握

血液検査で個々の患者に最適の薬を見つけられるか。リキッドバイオプシーに期待が集まる(写真はイメージです) 血液検査で個々の患者に最適の薬を見つけられるか。リキッドバイオプシーに期待が集まる(写真はイメージです)

                  

 東病院で4月に始まった消化器がんの研究では、対象は大腸がん患者1千人と、胃がんや食道がんなどの患者1千人。患者から20ミリリットルの血液を採取し、数百とされるがん細胞の遺伝子変異などのうち、既存の薬とマッチングできそうな変異や新薬の研究開発が進む73種類を、「次世代シークエンサー」と呼ばれる機器で解析する。

 同時に、薬剤の保険適用を目指す「医師主導治験」を、約10種類の薬で行う。これらの薬剤は、消化器がんへの保険適用はない。ある種の遺伝子変異などをターゲットに、それぞれが乳がんや肺がんなどに保険適用されており、消化器がんの患者にも同じ遺伝子変異などが数%から10%の確率で見つかる。該当する変異などが見つかった患者に治験を紹介する。

                  

 実は、リキッドバイオプシーには患者の負担軽減だけでない、もう一つの大きな期待がかかる。患者の病状の変化に応じた、その時々の遺伝子変異などを把握できるのでは、との期待だ。

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