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30回目の「世界文化賞」へ 選考は真剣勝負、白熱の議論

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30回目の「世界文化賞」へ 選考は真剣勝負、白熱の議論

記念撮影に応じる第29回受賞者たち。(左から)ミハイル・バリシニコフ、ユッスー・ンドゥール、シリン・ネシャット、ラファエル・モネオ、エル・アナツイの各氏=平成29年10月17日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京(福島範和撮影) 記念撮影に応じる第29回受賞者たち。(左から)ミハイル・バリシニコフ、ユッスー・ンドゥール、シリン・ネシャット、ラファエル・モネオ、エル・アナツイの各氏=平成29年10月17日、東京・虎ノ門のホテルオークラ東京(福島範和撮影)

 例年は9月(今年は7月)に、国際顧問のいるニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ローマ、東京で同時に受賞者が発表され、多くのメディアが詰めかける。

 昨年は、現代イラン社会を生きる女性たちの抑圧された状況を写真や映画などで表現したイラン出身のシリン・ネシャットさん(絵画部門)が選ばれた。東京やニューヨークでの記者会見では、「受賞には政治的な背景があるのか」といった質問も飛びだしたが、「政治的背景はない」と答えた。同賞が芸術の純粋な賞として、海外メディアから注目されていることを示すエピソードだ。

芸術家へ感謝の意

 秋深まる10月には華やかな授賞式が待っている。同協会総裁の常陸宮さまを迎え、東京・元赤坂の明治記念館で厳かに執り行われる。

 同賞創設時から平成17(2005)年に亡くなるまで国際顧問を務めたエドワード・ヒース元英首相は「この賞はわれわれの精神生活を豊かにし、文化の発展を担う世界の芸術家への感謝の意の表明である」と語っていた。

 カクテルレセプションや祝宴が開かれ、著名な文化人や政財界人、各国大使ら約300人が出席。受賞者を囲み国境を超えて交流の輪が広がる。12年前、スティーブ・ライヒさん(音楽部門)のもとには日本を代表するサックス奏者の渡辺貞夫さんが駆けつけ「おめでとう」と満面の笑みで祝福。ジャズ談議で盛り上がった。芸術に国境、民族、言葉の壁がないことを実感させるひとときだ。

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