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【原発最前線】審査打ち切り危機の「東海第2原発」に“明日”はあるか 規制委の視察ルポ

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【原発最前線】
審査打ち切り危機の「東海第2原発」に“明日”はあるか 規制委の視察ルポ

東海第2原発の火山灰対策について説明を受ける原子力規制委員会の山中伸介委員(中央)=5月11日、茨城県東海村(代表撮影) 東海第2原発の火山灰対策について説明を受ける原子力規制委員会の山中伸介委員(中央)=5月11日、茨城県東海村(代表撮影)

 それに対し、東海第2では、靴下と手袋、上着を「念のため」(原電広報)追加で身につけたものの、線量は通常の空間と変わりないという。両方のオペフロを比べると、事故によって「死んだ原発」(福島第1)と、「生きている原発」(東海第2)の違いは鮮明だった。

「明日」はあるか

 余談だが、2つの原発はオペフロに向かう途中のエレベーター付近でそれぞれ音楽が流れており、福島第1の3号機ではZARDの「負けないで」、東海第2では坂本九らに歌われた「明日があるさ」だった。「負けないで」は厳しい廃炉作業への応援歌に聞こえ、「明日があるさ」は再稼働への期待を示しているようにも聞こえる。ちなみに両方ともメロディーだけで、歌詞はない。

 ただ、この東海第2も、11月27日までに規制委の審査に合格しなければ「明日」はない。間もなく40年を迎える建屋や配管は、さすがに年月を感じさせるものだったが、この巨大な設備が審査の行方次第で無用な物となる。オペフロを見渡しながら、原電と規制委が負う責任の重さを思わざるを得なかった。

 規制委の現地調査は山中伸介委員らが担当し、午前中はオペフロで原電が最大60年の運転延長のために行った特別点検の内容について説明を受け、原子炉格納容器の中に入って設備の劣化の状況などを確認した。午後は使用済み燃料乾式貯蔵建屋の竜巻対策などを視察した。

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