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【話の肖像画】ミュージシャン・小室等(2)「サンタ・ルチア」で合唱部に

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 その曲がどうしても自分で弾いてみたくなって、近所のギター教室に通いだしました。最初の頃は先生のギターを借りて弾いていたんですが、ついに、親に安物のギターを買ってもらえた。でも、優しい教則本で基礎から学んでいくので、なかなか「禁じられた遊び」まで到達することができない。結局、半年ほどで挫折してしまいました。

 〈聖学院の高校に進学。2年生のときに転機が訪れた〉

 たまたま、放課後に教室に残っていたときに、いつものように適当な「サンタ・ルチア」を大声で歌っていたら、それを聴いた合唱部の部長で、後に僕と音楽ユニット「六文銭」を組む小林雄二から部に勧誘されたんです。部員が集まらない合唱団だったので、声の大きい者が必要だったらしい(笑)。

 入部したら、小林部長が「これやろうぜ」と、米国の3人組フォークグループ「キングストン・トリオ」の曲を勧めてくれた。これが、今まで聴いたこともないような洗練された、格好良いコーラスなんです。心をわしづかみにされました。そのときからフォークソングに目覚め、部員3人で歌うようになった。でも、何だか物足りない。それは、ギターの音色だと気づいて、僕がほこりをかぶっていた自分のギターを持ってきて弾くことになりました。

 音楽に熱中した高校時代でした。だけど、唯一成績が人並みだったのは美術だったので、進学したのは多摩美術大学彫刻学科。ミュージシャンとしては遠回りのようですが、そこで僕にとって大きな出会いがあったのです。(聞き手 竹中文)

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