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【日曜に書く】荻村伊智朗ありせば…なぜスポーツはルールを定めているのか 論説委員・佐野慎輔

4日の世界卓球団体戦女子準決勝、南北合同チーム「コリア」戦の第2試合でキム・ソンイに競り勝ち、感極まる石川佳純=ハルムスタード(共同)
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 ルールって何だろう。

 手元の英語の辞書をひいてみると、名詞として「規則」「規定」「決まり」などとあった。さらに「支配」「統治」とあげられていた。むむっ。

 動詞は、「支配する」「統治する」「抑制する」となる。

 ここで合点がいった。国際卓球連盟(ITTF)のトーマス・ワイカート会長が強調した言い分の背景である。

ルール曲げた肩入れ

 先ごろ行われた卓球の世界選手権。女子団体戦の準々決勝を前に、唐突に韓国と北朝鮮が対戦を取りやめ、南北合同チーム・コリアを結成した。

 現地からの報道によれば両国選手の入場後、突然アナウンスが流れ、立ち上がったITTF幹部が拍手を送ったという。

 公平を前提とするスポーツにあって、決められたルールを特定の参加者に有利に働くよう変更してはならない。

 余力を残し、2つのチームの力を合わせて次の試合に臨むことができた合同チーム。統括団体幹部の肩入れは、不公平以外のなにものでもない。

 噴出した異論を、ワイカート氏はこう封じ込んだ。「ルールは尊重する。ルールは変わる。これはルールを超えた出来事で平和へのメッセージだ」

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