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【平成30年史 デジタルが変えた文化(5)】ファッション(上)終焉告げたカリスマの時代

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【平成30年史 デジタルが変えた文化(5)】
ファッション(上)終焉告げたカリスマの時代

女性ファッション誌の発行部数の推移 女性ファッション誌の発行部数の推移

 着用モデルは、オッジで絶大な人気を誇った長谷川理恵(44)、あるいはキャンキャンの蛯原友里(38)や押切もえ(38)ら。消費者が雑誌を通じて通勤服やアフター5の服を選ぶライフスタイルは健在だった。「ネット通販」は購入の手間を省くもので、雑誌モデルは依然としてファッションのカリスマに君臨していた。

 しかし、雑誌の地位も安泰ではなかった。着こなしの“教科書”だった女性ファッション誌の発行部数は17年をピークに減少に転じる。出版科学研究所の推計によると、10年には1億6042万冊だったのが、28年には8587万冊とほぼ半分に。

 30年以上、女性誌の変遷を見続けた講談社「with(ウィズ)」の元編集長、横川裕史(58)は「かつては雑誌が火をつけて爆発的なブームを生んだ。今は小さなブームにしかならず、流行や派閥がどんどん細分化している」と指摘。「女性誌はもはやマスメディアではなく、単なる一メディア。熱心なファンと密にコミュニケーションを取りながら、独自の世界観を提案する媒体だ」と語る。

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 スマホがあればファッション情報は何でも即時に得ることができる。画像も動画も豊富だ。自分のなりたい姿を探せばいい。自分だけの理想像もクリック一つでイメージできる。

 マガシークは24年、大きな方向転換を試みた。目指したのは「あなたのためのセレクトショップ」だ。雑誌との連動を大幅に縮小。トップページには、ユーザーの閲覧記録から、個人の好みに合いそうな商品を表示するようになった。

 少数のカリスマがいた時代は終わりを告げた。代わって表舞台に登場したのは、おしゃれが好きなごく普通の女性たちだった。(敬称略)

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