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【びっくりサイエンス】洞窟を飛ぶコウモリは仲間となぜ衝突しないのか? 秘密は超音波の「声色」にあった

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 それでも、コウモリは仲間同士で衝突することなく上手に餌を捕食している。自分が出した超音波の反響音をきちんと聞き分けているためとみられるが、群れなすコウモリの超音波を1匹ずつ録音して調べるのは困難で、なぜそんなことができるのか不明だった。

 研究チームはこの謎に挑んだ。超音波を記録できる重量わずか0・6グラムの超小型録音機を開発。これを日本に広く分布する翼長約30センチ、体重約14グラムの「ユビナガコウモリ」に装着し、飛行実験を実施した。屋内で4匹の集団を計6組飛ばす場合と、単独で飛ばす場合について、それぞれの超音波を記録して分析した。

 その結果、同じ組の4匹が集団で飛行した場合の超音波の周波数の幅(帯域)は平均1・1キロヘルツで、単独で飛ぶ際の平均約0・6キロヘルツの2倍近くに広くなっていた。それぞれの声が似ないよう効果的に「声色」を変えているのと同じで、反響音を聞き分けやすくなる。

 こうして互いに混信を防ぎ、集団で飛んでいても自分の位置を正しく認識しているらしい。周囲の状況を把握する能力を保ったまま混信を避けられる単純で効率的な方法という。

センサー技術やロボットの協調に応用も

 コウモリ同士が超音波を調整し合っていることが初めて確認されたが、どのようにコミュニケーションを取り合い、どんなルールで周波数を変えているのかなどについては、まだ解き明かされていない。

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