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【話の肖像画】野球解説者・佐々木信也(4)フジテレビの誘い「待ってました」

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 視聴者の反響は大きかった。事件を伝えた番組終了後、フジテレビの担当部署では電話がジャンジャン鳴り、居合わせた全員で対応しました。私はキャスターとして中立の立場を取らざるを得なかった。煮え切らない態度に映ったのか「佐々木ははっきり意見をいえ」という声が多かったようです。

 何年か後に、プロ野球ニュースでその江川投手をオフ企画に起用しました。私が会員となっているゴルフ場、小金井カントリー倶楽部(東京都小平市)で番組スタッフとプレーしたとき、「江川と青木功にここでゴルフをしてもらっては」と提案したところ、スタッフは賛同してくれ、その場で支配人の了解も得ました。

 江川のゴルフは上手とはいえなかったですが、青木のキャラクターのおもしろさもあって、企画はなかなか好評でした。ところが1回目の放送終了後、長老会員たちから「あの企画はお前か」とものすごく怒られた。実は小金井カントリー倶楽部には男性は35歳以上でないとプレーできない決まりがあり、江川は当時まだ20代。それでも収録してしまったものはしようがない。その後も放送は続けました。

 解説者の取材場所は1カ所へ固まりがちですが、まだ弱かった横浜(現DeNA)の沖縄・宜野湾キャンプを訪れ、たまたま球場のバックスクリーン下から練習を観察すると、このチームにはチームリーダーがいないんだと気づいた。違った角度から眺めると見えなかったものも見えてくる。この考えには後にラジオで共演した元NHKのジャーナリスト、池上彰さんから「だから日本人も中国や韓国の立場から自分の国を見つめてみることも必要。違った日本が見えてきます」と賛同を得られ、うれしかったですね。(聞き手 三浦馨)

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