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ご当地絵師に出会う 千葉市美術館「百花繚乱列島」展

土方稲嶺「糸瓜に猫図」 江戸時代 鳥取県立博物館蔵
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 地方には、名も知れぬ才能豊かな画人が隠れている。それを実感させる展覧会「百花繚乱列島-江戸諸国絵師(うまいもん)めぐり-」が千葉市美術館で開かれている。

 北海道から長崎まで、各地で活躍した江戸時代の80人を超える絵師の作品を集めた。円山応挙のような有名絵師の作品もあるが、中心となっているのは一般的な知名度がない画人ばかり。しかし、きらりと光る才能を見せる。

 例えば仙台の絵師、菅井梅関(ばいかん)。作品「夜梅図」は、雪をかぶった梅の木が薄暗がりに浮かび上がる。墨の微妙な濃淡と塗り残しで雪を表現。荒々しい墨の線で描かれた枝とともに、冷え冷えした空気を伝えている。仙台城下の茶屋に生まれた梅関は、江戸で人気だった絵師、谷文晁(ぶんちょう)に師事。その後、京都や長崎などで腕を磨き、40代後半、仙台へ帰郷して活動した。

 江戸時代、梅関のような“ご当地絵師”のほか、藩の用命により絵を描く“お抱え絵師”も活躍した。鳥取藩のお抱え絵師、土方稲嶺(ひじかた・とうれい)の作品「糸瓜に猫図」は、個性的で魅力があふれる。描かれているのは少し野性味がある猫やカタツムリなど。猫の妖しい目は、カタツムリの動きを追っているのだろうか。ヘチマの葉のみずみずしい色彩とともに、柔らかい線で活写した猫の生き生きとした姿。巧みな技巧がさえわたり目を引きつける。

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