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【平成30年史 デジタルが変えた文化(3)】インスタグラム 「映える」のはどんな写真か

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 「時代の大きな出来事ではなくて、身近なものを撮っている。これが『昭和』だと、もっと時代に密着した作品が出てくる。終戦から高度成長というわかりやすい構成になったりする。平成の写真は、共通性が少なく、作家性の強いものが多い。半径5メートル以内の写真とかいわれたりもします」

 私的な日常は「わかりにくさ」ともつながるのだが、鑑賞者の「見る目」が底上げされているという。

 「見えないものに対する感覚が鋭くなっている。文章でいう余白、行間ですね。画面に写っているものではなくて、並べていったときに感じるもの、立ちのぼる空気、作品のなかに流れる世界観というものに共感できる力がある」

 美術館やギャラリーで「作品」に触れる機会が増えて、写真のリテラシーは飛躍的に高まった。ネット時代が到来し、写真を端末で共有することを常識とする人々が、「映える写真」という実践を通じて、さらに感性を磨いている。それが「平成の写真」の現況。石田は、こうも話す。

 「共通するものがないのが『平成』の特徴かもしれません。それぞれバラバラに生きている。でも、同時につながりたいという願いも感じられます。異なるもの同士で認め合って、通じるものをみつけて、つながっていきたいという願望がある」

 インスタ映え、は流行して当然の言葉だったかもしれない。(敬称略)

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