PR

ライフ ライフ

【この本と出会った】「十二国記」シリーズ 小野不由美著 女優・中島亜梨沙 小説の中の言葉にハッとした

小野不由美著『十二国記 月の影 影の海(上)』(新潮文庫)
Messenger

 本を読むことが一番の楽しみになったのはいつの頃だったか。子猿のように北海道の野山でキーキー言いながら遊んでいた傍ら、毎晩本を読んでいた母の影響をひそかに受けていたのかもしれない。

 物心ついた頃には、学校や公共の図書館に足しげく通っていた。小さい頃に読んでいたのは、児童文学の「クレヨン王国」。このシリーズのおかげで、“ファンタジー”というジャンルが自分の中で大きな存在になっていた。

 その後の中学生時代、些細(ささい)なことから学校に行かなくなった時期が少しだけあった。家に籠もり、ひたすら小説や漫画を読みふけっていた頃に、自分以上に本好きな友人から薦められ出会ったのが、小野不由美先生の『十二国記』だった。

 十二の国がある異世界の物語で、シリーズとして1作目の『月の影 影の海』は、主人公・陽子が日本からこの世界に連れてこられるところから物語が始まる。中国の『山海経(せんがいきょう)』や『封神演義』などから着想を得て緻密に練られた設定は、児童小説というジャンルではなく、大人向けの歴史小説なのではないかと思わせる濃密さがある。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ