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【第30期女流名人戦】挑戦者決定戦(上) 初挑戦かかる井澤が安全策

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 黒29の備えは手堅いが、足が遅い。白30の打ち込みが“盤上この一手”となった。井澤四段は黒31と穏やかに受けたが、釼持八段は「とりあえず黒72とハサんでほしかった。攻めの姿勢を取るべき」と指摘した。白32の二間ビラキから36まで、白が楽をした格好である。釼持八段は「黒が大勢におくれて、容易ならざる形勢です」と断じた。

 戦場は左辺に移り、井澤四段は黒47のハネからやっと力を出し始めた。しかし黒57が安全すぎた策。釼持八段は「多少の危険はあっても、黒Aとオサえて地で頑張らなくては話にならないでしょう」と不思議がった。白58の押しから黒65まで、黒の厚みはあまり働かない碁形である。

 黒67のオキが井澤四段の期待をこめた挽回策だった。黒77まで白二子を取ったものの、左辺白78のワタリも大きく、広げられた差を詰めることはできなかった。局後、矢代六段は「地合ではっきりリードして優勢を意識しましたが、黒は厚いので、しっかり用心して打たなければと思いました」と語った。(佐藤康夫)

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