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【ニッポンの議論】「内密出産制度」独先例から議論深めよ 新セーフティーネットを

永原郁子・マナ助産院院長(左)と山縣文治・関西大教授(細田裕也撮影)
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 赤ちゃんを匿名で預け入れる「こうのとりのゆりかご」(赤ちゃんポスト)を設置する熊本市の民間病院が「内密出産制度」の導入を検討中だ。危険な自宅出産などを防ぎ、生まれた子が後に出自を知ることができるよう、匿名での出産を認める仕組みだ。ただ、実現には戸籍法などの法の壁も残る。ゆりかごの取り組みを検証した熊本市の専門部会長の山縣文治・関西大教授と、ゆりかご設置が一時計画されたマナ助産院(神戸市)の永原郁子院長に話を聞いた。(細田裕也)

熊本市の専門部会長の山縣文治・関西大教授

 --熊本市の慈恵病院にある「こうのとりのゆりかご」では、約10年間で130人の赤ちゃんを受け入れた

 「ゆりかごによって養育につながった例があるのは事実だが、その存在が虐待を防止し、子供の命を救ったのかは結局検証できなかった。妊婦の中には、ゆりかごに預けようと考えて医療機関に通わず自宅出産し、赤ちゃんが死亡してしまった、というケースがあったかもしれない。こうした出産は母子ともに死亡してしまう可能性もあり危険だ。実際、ゆりかご利用者は自宅出産などの『孤立出産』が多数だった。ゆりかごで救われた命もあったのかもしれないが逆に、失われた命があったかもしれない。母子ともに安全な出産の仕組みを考えることが重要だ」

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