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【編集者のおすすめ】『あの夏、二人のルカ』誉田哲也著 共感できる青春時代の葛藤

『あの夏、二人のルカ』誉田哲也著
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 映像化もされた警察小説の「姫川玲子」シリーズ、青春小説の「武士道」シリーズなど、幅広い作風で読者を獲得する誉田哲也氏。その作品には必ず1作ごとにテーマが込められている。今作で書きたかったのは「大人ってなんなのか」。これをいかに説教臭くなく、エンタメとして読者に届けるか。そこに作者の工夫とワザがあるわけだが、その一つが年代の異なる2人の女性の語りを採用していること。小説に一面的ではない奥行きと、読み始めたら止まらないリーダビリティー(読みやすさ)を与えている。

 「大人になった今も、私は大人が苦手。」語り手の一人・沢口遥は、どこか危うさを抱えている。離婚して名古屋から東京・谷中に戻ってきた彼女は人との距離に悩み、14年前のある出来事がきっかけで自分のことが好きになれない。そんな彼女がギターの修理店「ルーカス・ギタークラフト」を訪れるところから、物語は幕を開ける。

 一方、女子高生の久美子はガールズバンド「RUCAS」を始動させる。転校生・ヨウの非凡なボーカルの才能にプロデビューも夢ではないと思う久美子だったが、ヨウは「大人に利用されたくない」とかたくなさを見せる。そんなバンドをある事件が襲う--。まぶしすぎたあの夏、いったい何が起きたのか?

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