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「虫がはい回る感覚」アルコール依存症から脱した男性 「他者とつながり…」仲間に支えられ社会復帰 

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 厚生労働省は「多量飲酒」をアルコール量で1日平均60グラムを超えると定義。およそビール瓶3本、日本酒3合程度だが、当時の飲酒量はこの基準を優に超えていたという。

 実家に戻ることを決め、再び始まったひきこもりの日々。未来が見えず、自暴自棄になって酒を飲んで暴れ、自殺を図ったことも。強制入院させられた病院で医師から「アルコール依存症の疑い」と告げられた。

 退院後は断酒を決意。アルバイトをしながらの新生活に慣れてきた頃、心にかけていたストッパーが緩んだ。「少しだけ…」。そんな軽い気持ちで酒を口にすると、コントロールが利かなくなった。

 転機が訪れたのは27歳の時。3度目の入院で、同じアルコール依存症の治療で顔見知りだった男性患者の「死」を聞かされた。思い浮かべた男性の変わり果てた姿と、自身の未来が重なった。「死にたくない」「生きたい」-。心の底からそう思った。

 退院後はアルコール依存を経験した人々が集う「自助グループ」に積極的に参加。誰もが依存症になり得ると知った。依存から脱した人々に話を聞き、自身の回復に向けたプロセスも描けるようになり、社会復帰を果たした。25年間、酒は一滴も飲んでいない。

 「アルコール依存症に陥ると自分の力だけではどうすることもできない。他者とつながることができて初めて新たな道を踏み出すことができた」。月乃さんは今、同じ経験をした仲間に支えられて生きている。

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