PR

ライフ ライフ

【がん電話相談から】卵巣がんリンパ節転移、今後の化学療法は?

Messenger

 Q 56歳の女性です。5年半前、卵巣の漿液(しょうえき)性腺がんと診断されました。肝臓に2個転移がありIV期でした。子宮、卵巣、卵管切除後に白金抗がん剤カルボプラチンに、パクリタキセル併用で6サイクル、ゲムシタビン併用で6サイクル、ドキソルビシン併用で9サイクルと3年半にわたり治療を続けた結果、肝臓転移は消失し、3年半前に出現したリンパ節転移もある程度は進行が抑制されていました。しかし、最近の2年間は単剤でイリノテカン6サイクル、ノギテカン10サイクルにもかかわらず、腫瘍マーカーCA125が200以上に増加し、リンパ節転移も増大してきました。今後どんな治療が考えられますか。

 A 初回治療から5年半にわたり、合計5種類37サイクルの化学療法を続けて、今日までQOLを維持しつつ、通常の生活が可能であったのは、(1)患者さんが50代で化学療法に前向きに取り組まれたこと(2)卵巣がんが、抗がん剤に中等度以上に感受性を示したこと(3)何らかの理由(おそらく免疫機能が良いなど)で、卵巣がんがリンパ系にとどまり、血流中に侵入して血行性転移を起こさなかったこと-が要因でしょう。

 リンパ節転移の範囲が狭ければ放射線(陽子線など)治療も考えられますが、今回は範囲が広いので、抗がん剤を上手に用いながら(体に負担をかけすぎない治療で十分な休薬期間を取って)現状維持に努めるのが得策でしょう。

 最近2年間はカルボプラチンを用いていないので、白金抗がん剤(カルボプラチン、シスプラチンなど)の単独使用は選択の一つです。また、初回治療のパクリタキセルはカルボプラチンとの併用で明らかな効果があったので、これを毎週投与する治療も考えられます。さらに、今まで一度も使用されていない分子標的薬ベバシズマブの併用も有用と思います。ベバシズマブは、がん性腹膜炎、腹水貯留の予防に有用だからです。

                  

 回答には、瀧澤憲・がん研有明病院顧問(婦人科)が当たりました。カウンセラーによる「がん電話相談」(協力:がん研究会、アフラック、産経新聞社)は、(電)03・5531・0110。月~木曜日(祝日は除く)午前11時~午後3時。相談が本欄に掲載されることがあります。

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ