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【びっくりサイエンス】実は恐ろしいアリ社会 裏切り者の卵は破壊 働きアリが相互監視 

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 そこで研究チームは、沖縄県に生息する体長約1センチの大型アリ「トゲオオハリアリ」の約20集団に、卵巣を人工的に肥大させて卵を産める状態にした働きアリや、働きアリが産んだ卵を入れて、どんな行動が起きるか観察した。

 その結果、産卵の阻止や卵の破壊などの行動は起きたが、集団の大きさで差が出ることが分かった。働きアリの数が100匹未満で比較的若い集団の場合、ほとんどの卵が壊されたが、200匹以上いる成熟した集団では、壊されたのは約20%にとどまった。

集団の規模で変化

 初期段階の集団では、働きアリを増やすことによって女王アリが産む幼虫を育てる能力を充実させたり、餌の供給力を向上させたりすることが一番大切だ。働きアリが産卵してしまうと、そこから生まれる幼虫を育てることに労力を奪われ、餌を捕る力が低下する。また、働きアリが産む雄は女王アリと交尾して幼虫を増やすことはできるが、餌を捕るなどの労働力にはならないため、この段階の集団には不利益な存在になるとみられる。

 一方、数が増えて成熟した集団は、世代交代して次世代の集団を築くことが視野に入ってくる。そのため次世代の女王アリと交尾して子孫を増やすための雄が必要になってくるらしい。集団の利益は、集団の規模によって変化することが背景にある。

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