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【話の肖像画】群馬県草津町長・黒岩信忠(5)噴火の現実、決して忘れない

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 山頂付近のゲレンデとロープウエーの廃止も決断しました。「時間がたてばゴンドラも動かせるんじゃないか」という人もいるでしょう。そうかもしれない。でも、噴火という現実を決して忘れてはいけない。危険な場所に二度とお客さんを近づけてはいけない。安全対策が最優先です。噴石が直撃したゴンドラは60年の歴史があり、3代目でした。多くの投資をしてきた分、廃止の決断はつらかったですね。

 噴火以来、私は「草津町は嘘を言わない、隠しごとをしない」と言い続けてきた。噴火した山を隠さず、「あえて見せる」方針で、観光協会の公式サイト上では火口付近のカメラ映像を公開しています。

 〈草津白根山の白根山の噴火警戒レベルが今月22日、1から2(火口周辺規制)に引き上げられた。冬季閉鎖を終えて20日に開通したばかりの観光ルート「志賀草津道路」(国道292号)が一部区間で通行止めとなり、観光への影響が懸念される〉

 ここまで天は試練を与えるのか、火山とともに生きるとはこういう意味か、と思いました。残雪がつくる絶景を皆さんにお届けしたかった。これまで順風満帆な人生ではなかったし、逆境を乗り越えてきました。風評被害も心配ですが、淡々とやっていくだけです。火山がないと温泉は湧きません。恵みに感謝しながら、正しく恐れ、さらに元気な草津町を実現していきます。(聞き手 吉原実)=次週休み。次回は野球解説者の佐々木信也さん

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