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【ゆうゆうLife】家族がいてもいなくても(544) 芽吹きの時伝えるドングリの木

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 芽吹きの時が訪れた。

 毎朝、目覚めるとすぐに寝室のカーテンを開けて、窓の前の木を眺める。と、薄い小さな銀色の木の芽が吹き出している。

 さらに翌朝、再び窓を開けると、もうあちらこちらに薄緑の若葉がもえ出ている。

 それだけで、もう、うれしくてたまらない。

 夜、眠るとき、「明日がつらいな」と思う日々が長くあったけれど、今は「明日が楽しみ」と思える。それが、頑張って生きてきたご褒美みたい、などと勝手に思ったりしている。

 新しい私の家は、なだらかな坂の上にあり、その道沿いの木々の枝すべてに今、一斉に木の芽が吹き出しているのだ。

 チャコールグレーに包まれていた世界が、日ごとにやわらかな黄緑色に染め替えられていく様子に心を浮き立てずにはいられない。これからが一番美しい季節よ、と皆が口々に言うので楽しみでしかたがない。

 そんな私が、先日、ふと、この並木はなんの木々なのかしら?と思った。葉っぱが出てきたら分かるんじゃない、と言われたけれど、待てずに聞きまわったら、コナラとのこと。

 なんと、なんと、これらの木々は、日本の雑木林の主人公、ドングリの木らしいのだ。これには意表をつかれてしまった。ドングリの並木道というのは、私には想定外のことだったから。

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