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【話の肖像画】群馬県草津町長・黒岩信忠(4)揺らぐ湯気はインスタ映え

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 駄目になる温泉地は旅館が観光地化する。観光客を旅館の外に出さないといけない。町を五感で感じてもらい、初めて旅行した意味がある。お客さんから見れば、泊食分離スタイルの宿が出てきて、1泊2食の伝統的なスタイルだけでは厳しくなっている。では、どうすればいいか。まちづくりが必要なんです。

 〈56億円もの借金を抱え、財政難に苦しむ草津町を立て直したのは「東京にない景色」だった〉

 日本一の東京を見ることで、地方で何をすべきかが見えてくる。「首都圏を見ずして、地方を語るな」と言うようになりました。地方の人ほど東京に憧れ、東京の「延長」をしようとする。それは大きな間違いです。大東京には絶対に勝てない。

 今の若者は都会に憧れる。なぜかというと、華やかだからですよね。都会はおしゃれで華やかだけど、田舎は交通も不便だし、休みの日に何をしたらいいのか分からないくらいつまらない。だから東京に富と華やかさが集中するわけです。

 私は逆の発想で、東京を勉強しつくし、東京にない集合体を草津町に作った。湯畑をごらんになれば分かると思いますが、ああいう建物は東京にはないですよ。「箱物行政」と揶揄(やゆ)されましたが、私は新しい景色を作った。どこを切り取っても絵になる、独創的な景色を作り上げました。

 景色そのものから、金が生み出されます。当然、採算が合ってますから、十分もうかっています。同時に、その景色が草津全体のレベルを上げ、魅力がどんどん高まっていった。それは決して偶然ではありません。(聞き手 吉原実)

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