PR

ライフ ライフ

【書評】『祝祭の日々 私の映画アトランダム』高崎俊夫著 素晴らしい連載エッセー

『祝祭の日々 私の映画アトランダム』高崎俊夫著
Messenger

 本書は、長年、雑誌や書籍の編集をしてきた名編集者による連載コラムをまとめた一冊。映画にまつわる話が主だが、文学やジャズと映画の関係、偏愛する映画作家のことなど、語られるテーマは多岐にわたる。

 まずは、映画への深い耽溺(たんでき)ぶりと知識量に圧倒される。見ている作品数の多さはもちろんのこと、ひとつの作品の話から、同じ監督が手がけた別の作品、原作となった小説、映画で使われていた音楽まで次々と話が広がり、映画が複合芸術であることを思い出させてくれる。

 膨大な知識量は、旺盛な仕事ぶりに反映される。虫明亜呂無のエッセー集から、花田清輝の映画論集、武田泰淳のエッセー集、ジョン・ヒューストン監督の自伝等々。これまでに編集を手がけられた多くの本が制作秘話とともに紹介され、こちらの読書欲をおおいに掻(か)き立てる。また、かつて在籍した映画批評誌やビデオ雑誌での経験譚(たん)も興味深い。当時の映画批評界のリアルな描写は、1980年代以降の映画ジャーナリズムの歴史としても勉強になるはず。

続きを読む

あなたへのおすすめ

PR

PR

PR

PR

ランキング

ブランドコンテンツ