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【話の肖像画】喜劇役者・大村崑(5)最期は「赤い霊柩車」に乗って

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 ここまで僕に尽くしてくれて本当にありがたいと思っています。でも、テレビ番組で「生まれ変わったら崑さんと結婚するか」と聞かれ、「いや、違う人のほうが…」と言っていましたが。

 〈医師に「40歳で死ぬ」と宣告されながら、今年11月には87歳を迎える。テレビや舞台のほか、高齢者を対象にした講演も増えている〉

 敬老会や自治体から「元気な崑ちゃんを見せてあげて」と呼ばれます。僕と同じ昭和6年生まれの人に手を挙げてもらっても少ない。「僕はあなたたちより年上なんですよ」と励ましています。歯も全部自分のものですし、食事は1時間ぐらいかけてボリボリとやっています。これまで頼まれた仕事を休んだり、代役をお願いしたことは一度もありません。

 金婚式のパーティーで、落語家の月亭八方君に「何歳まで生きるんですか?」と聞かれ、「100歳」と言ったらあざといので、リアル感を出して、「102歳の秋にコスモスに包まれて消えます」と言いました。

 コスモスが好きでね。あの花は、派手な匂いがしないし、強風で倒れてもあくる日にはちゃんと立っている。どんな困難にも負けずに頑張る自分を見ているようで。それを棺おけに入れてもらって、(代表作の)「とんま天狗(てんぐ)」のテーマ曲をかけて、(レギュラー出演する人気ドラマシリーズの)「赤い霊柩車(れいきゅうしゃ)」に迎えに来てもらいます。そこまでは元気に生きたいですね。(聞き手 豊田昌継)

 =次回は群馬県草津町長の黒岩信忠さん

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