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【TOKYO まち・ひと物語】福生の窪田成司さん 郷土の様子、記憶頼りに描く

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【TOKYO まち・ひと物語】
福生の窪田成司さん 郷土の様子、記憶頼りに描く

自宅で絵筆をとる窪田成司さん=東京都福生市 自宅で絵筆をとる窪田成司さん=東京都福生市

 窪田さんが暮らす「永田」と呼ばれる地区は、江戸時代から多摩川の渡し場や造り酒屋、農家、商家で栄えてきた土地だ。少年時代の昭和11年から20年頃の風景を思い浮かべ、建築物の造作から庭木の配置、看板の文字、色までを再現していく。起点となる物を思い浮かべると、周辺の様子が映像として頭に再生されるのだという。

 町並みを描いた絵、人々の営みを切り取った絵など40枚以上描くと、地元有志が冊子にして印刷してくれた。これを知人らに配ると、思わぬ反響があった。

 失われた民俗文化などを研究する武蔵野美大教授(文化人類学)、郷土史研究家らが次々来訪し、昔の話を聞き、もっと絵を描いてほしいと勧めた。

 その一人、水辺研究家で知られる渡部一二・多摩美大名誉教授は、窪田さんの一連の絵に、かつて永田地区を流れていた玉川上水の分水や湧水の小川が描かれている点に注目した。

 「分水の存在は記録にあるが、その流れが生活にどのように利用され、どのように管理されていたのか、詳細にわたり描かれた点でこの絵には非常に価値がある」と渡部さん。

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