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「慢性疲労症候群」治療法確立へ 研究グループが被験者募集

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「慢性疲労症候群」治療法確立へ 研究グループが被験者募集

 病気と脳内の炎症との関係が確立しても、PET検査の可能な病院は限られる。だが患者特有のバイオマーカーが確立すれば、町の診療所でも血液検査でME/CFSの疑いのある患者を判別し、専門病院を紹介できるようになる。

 研究グループのメンバーで大阪市立大医学部の倉恒弘彦客員教授は、「患者に対する全国的な診療体制を構築し、診療を受けられずに苦しむ人をなくしたい」と話している。

                   

 被験者は現在も募集しており、年齢や症状の程度など一定の条件を満たして、医師の紹介があれば参加を申し込める。研究は日本医療研究開発機構(AMED)の公募で採択されたもので、費用はかからない。詳細はナカトミファティーグケアクリニックのホームページ(http://tukare.jp)。問い合わせは同クリニック((電)06・6233・6136)。

                   

【用語解説】ME/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)/futoji>

 約30年前に米国で報告された病気。以前は慢性疲労症候群(CFS)と呼ばれていたが、いわゆる一般の“慢性疲労”などとは違う病気。患者が周囲から「誰もが感じている疲れを強く訴えているだけ」「怠けている」といった誤解や偏見を受ける要因になるとして、厚生労働省の研究班は昨年3月、世界的に使われているME/CFSという名称の使用を推奨した。この病気を適切に診断、治療できる医療機関は全国的に少なく、認知度も低いためか社会福祉制度の整備も遅れているとされる。

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