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森山大道さん「文芸コラボ」 写真と言葉の異種格闘技

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 句を説明するような写真、写真を読み解くような組み合わせは避けた。「受ける印象が似ているもの同士でなく、完全にずれているものでもなく、かろうじて一点で繋がっているようなものを探しました」(大竹さん)

 例えば〈秋晴や父母なきことにおどろきぬ〉に合わせた写真は、澄んだ空や陽光ではなく、群れ飛ぶカモメ。直喩的ではないゆえに、行間や余白が浮かび上がってくる。それぞれが切り取った時空間に意識が向く。

スパーク

 森山さんは、自らの写真集で一枚一枚に説明をつけたりすることはないが、コラボは面白いと語る。「スパークしてるよね。写真と言葉が。お互いに影響し合って、言葉って何だろう、イメージって何だろうって感じさせてくれる。大竹さんも町口さんも信頼して任せましたが、自分の作品が別の生き方を与えられて戻ってきた。生き返った感じがする」

 余白や行間、文学性や作品性のように、言語化しにくく認知しにくいものが、異種格闘技のようなコラボで浮かび上がる。こうした試みは、今後も増えるかもしれない。

                  

【プロフィル】森山大道

 もりやま・だいどう 昭和13年、大阪府生まれ。ストリートフォトの名手として国際的な評価を得ている。22日まで東京・中目黒のギャラリー「POETIC SCAPE」で森山大道写真展『Ango』を開催中。入場無料、月・火休。問い合わせは(電)03・6479・6927。

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