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森山大道さん「文芸コラボ」 写真と言葉の異種格闘技

『Daido Moriyama: Ango』(英語版)から。 It was the cherry tree forest〈それは桜の森でした。〉
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 日本を代表する写真家、森山大道さんの写真と、文芸を組み合わせたコラボ作品が面白い。写真と近現代文学を掛け合わせたシリーズは、戦中戦後の“無頼派”作家、坂口安吾とのコラボ『Daido Moriyama:Ango』(bookshop M)で4作目を数えた。また、俳句とのマッチングも独特の世界を作り出す。異色の共演を通じて浮かび上がる、写真と言葉の関係とは-。(篠原知存)

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 「写真に言葉はいらない。それでも…」。コラボ作りを進めた関係者の共通認識だ。『Ango』は、森山さんが撮影したモノクロ写真と、坂口安吾『桜の森の満開の下』のテキストが組み合わされている。小説のための挿画(そうが)ではないし、写真を強調するために言葉があるわけでもない。2つの表現がぶつかって響き合う。

 造本家の町口覚さんと森山さんとの共作。黒地に白文字で横組みされた小説は全文を読めるのだが、文字の大きさや配置が独特。ページの真ん中に〈それは桜の森でした。〉という一文だけが載って、見開きの対面ページに森山さんの1枚。編集した町口さんは言う。

 「安吾も大道も知らない人がたくさんいる。『この写真なに?』『誰の文章?』って出合える装置。世界に向けてここから、日本の写真や近現代文学を知ってほしい」

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